工藤泰志が代表を務める言論NPOに関して、私たち日本人にとって重要そうな活動をまとめたwikiです。

グローバル問題を話し合う、CoC年次総会の開催


アメリカで開催された外交問題評議会が主催する、カウンシル・オブ・カウンシルズ(CoC)の第6回年次総会が開催された。
この会は世界25ヶ国・26団体が参加し、グローバル問題などを話し合っている。
日本からは言論NPO代表の工藤泰志氏と大和総研金融調査部主席研究員・言論NPO客員研究員でもある内野逸勢氏が出席し、各国の代表と熱い議論が交わされた。

議論の内容


議論の内容としては大きく5つの議題を取り上げて世界各国のシンクタンクがどう感じているのかについて議論が行われた。
その議題というのは、下記の項目となる。

・グローバル貿易体制に関する課題
・EUは今後どうなるか
・北朝鮮の核・ミサイル問題
・安全保障分野で注目のサイバー空間
・中東の安定化

この5つの項目は世界的にも問題が重要視されている部分であり、今回の年次総会にて詳しく取り上げている。

工藤氏の発言内容


工藤氏は今回のCoCにおいて、グローバル貿易体制に関する課題についてセッション時にパネリストとして登壇し、下記のような発言をしている。

「私は、保護主義か自由主義かの、二項対立の議論ほど意味のないことはないと思っている。
自由でルールに基づく経済秩序は世界の共有の利益であり、それ自体を否定することは常識的にはあり得ないからだ。

米国が保護主義政策をとるのは何も今回に限ったことではないが、しかし、それでもこれまでの大統領はリベラルな経済システムや、多国間主義に基づく国際協力の枠組み自体は尊重していた。
今回、私たちが危険だと考えているのは、米国の現大統領自身が、こうした枠組みに疑問を呈し、それを支持する数多くの米国民が存在していることだ。」

トランプ政権が発足後、TPPからアメリカが離脱するなど、様々な貿易体制に関する問題が浮上してきた。
そんな中で、貿易調整を支援するための組織である「TAA」をもっと強化していくべきだと発言。
TAA強化によって輸入増加に伴うデメリット効果を受けてしまった企業や雇用者を対象にサポートを行うことが必要だとしている。
また、TAA強化以外にも所得再分配について改めて考え直す段階にきていると指摘。
これは先進国で起こっている所得格差の拡大に向けての対策方法でもある。
所得格差を減らせばグローバル課題の解決にもつながると考えられる。
さらに工藤氏はトランプ政権について、トランプ氏の国際協調に疑念を抱いていることがシンクタンクとして懸念すべきことではないかとしている。

TAA強化も必要であるという考えはもちろんだが、今回国民一人ひとりの所得格差を減らさなければグローバル貿易体制の問題は解決するのは難しいとした。
この問題に関して、所得格差を是正するための所得再分配においても多くの課題があり、すぐに実行することは難しいと言えるが、それでも問題を是正する取り組みは確実に必要であり、それを実行に移すための行動をしていくことが重要と言えるだろう。

北朝鮮問題に向けた経済・外交・軍事ツールの使用はどうするべきか


もう一つ、日本にとっても重要となる「北朝鮮問題」について、多くのシンクタンクと議論を交わした。
工藤氏は、北朝鮮問題は今まで中東でも問題となった核問題とは全く異なるものだと主張。
さらに日本はもちろん、韓国といった北東アジアはトランプ政権発足後、トランプ大統領が何を考え、どんな行動を突然してくるのかわからないことから、緊張状態が続いていると述べた。
ただし、これまで北朝鮮問題に対して誰も強気にリーダーシップを示す者がいなかったので、トランプ大統領の行動はある程度評価できるものがあり、これを機に経済制裁は行なっていくべきだとしている。

この経済制裁においてはアメリカが主体となるのは難しいため、中国やロシアからの経済制裁を行なっていくことが重要である。
しかし、現段階では中国やロシアも様子見の状態が続いており、今後経済制裁に向けた動きがあるかは判断が難しいところでもある。
リーダーシップを取るアメリカはもちろん、日本側としても経済制裁における問題を解消するために、中国・ロシア側に対し積極的な外交を実施すべきだ。

その他グローバル問題の解決に向けた話し合い


上記で紹介した2つの議論以外にも、EUの今後についての議論では、ポピュリズムに対応するためにはどうすべきか、制度改革の動き等が話し合われた。
また、安全保障分野におけるサイバー空間に関する問題は、グローバル・ガバナンスの構築、そして中東安定化では現実的な目標を設定することが必要だと議論され、様々な視点から問題提起が述べられた。
これらの問題を解決するためには、「1つの国がどうする」というよりも世界全体でどう解決していくのかを話し合うことが重要であることが、今回のCoCでも伺うことができた。
今後、こういった世界のシンクタンクによる議論が繰り返されることで、より良い世界への発展につながることを祈る。

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